【修善寺】禅風亭なゝ番

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修善寺名物禅寺そばの老舗

修善寺温泉街の中心部に位置する「禅風亭なゝ番」は、昭和28年から続く歴史ある手打ちそば専門店です。古民家風の趣ある外観と、店名の由来となった電話番号「0007(七番)」が示すように、地域に深く根ざした愛される老舗として、修善寺を訪れる多くの人々に愛され続けています。

店の最大の魅力は、修善寺名物として有名な「禅寺そば(ぜんでらそば)」です。このメニューは「もり蕎麦」と「とろろ蕎麦」の2種類のそばが一度に楽しめる贅沢なセットで、一人一本の葉付き生わさびが付いてくることで知られています。手打ちされた蕎麦は程よい硬さと太さで、コシがありながらも喉越しが良く、上品な蕎麦の香りが口いっぱいに広がります。つゆも濃すぎず薄すぎず、蕎麦の美味しさを最大限に引き立てる絶妙な味わいに仕上げられています。

禅寺そばの真骨頂は、何といっても新鮮な生わさびの体験にあります。提供される葉付きの生わさびは、伊豆の清流で育てられた本物で、自分でおろして食べることができます。店員さんが丁寧に教えてくれるおろし方のコツは、下の方からではなく茎のある根本の方から削ることで、より強い風味と香りを楽しめるというものです。おろしたての生わさびをそばにのせ、つゆにつけて口に含むと、最初にツーンとした刺激が鼻に抜け、その後にわさび特有の爽やかで上品な風味が広がります。この体験は、修善寺でしか味わえない特別な食体験として多くの観光客に感動を与えています。

禅寺そばには豊富な薬味も付いてきます。ねぎ、大根おろし、みょうが、すりごまなどの定番薬味に加え、山菜の付け合わせも用意されており、様々な味の変化を楽しむことができます。特にすりごまは香ばしい風味がそばによく合い、地元の人々にも愛される組み合わせです。とろろそばも絶品で、山芋の自然な甘味と滑らかな食感が、蕎麦の美味しさをさらに引き立てます。

店内は民芸調の落ち着いた内装で統一されており、古き良き日本の食文化を感じさせる安らぎの空間となっています。川が店の裏を流れる立地も相まって、食事をしながら修善寺の自然を感じることができます。座席数は適度に確保されており、家族連れから一人旅まで、様々な客層がくつろいで食事を楽しめる環境が整っています。

アクセスは修善寺駅からバスで約10分、修善寺温泉バス停からは徒歩約5分の県道沿いに位置しています。修禅寺からも徒歩約5分という立地で、修善寺観光の合間に立ち寄るのに最適です。駐車場は店舗向かって右側に9台、道路を挟んだ反対側に4台の計13台分が用意されており、車でのアクセスも便利です。ただし、駐車場には段差があるため、車高の低い車は注意が必要です。

営業時間は10時から16時までで、木曜日が定休日となっています。ランチタイムは特に混雑するため、開店直後や14時以降の利用がおすすめです。人気店のため、特に休日や観光シーズンには行列ができることも多く、時間に余裕を持った訪問が賢明です。

価格帯は1000円から2000円程度と、観光地としては良心的な設定です。禅寺そばは1320円という手頃な価格で、生わさび体験と2種類のそばが楽しめるコストパフォーマンスの高さも魅力の一つです。

食事後には、余った生わさびを持ち帰ることができます。店側でビニール袋を用意してくれるため、自宅でも修善寺の味を楽しむことができます。冷凍保存も可能で、旅の思い出とともに本格的なわさびの風味を家庭で味わえる嬉しいサービスです。

「禅風亭なゝ番」は、修善寺温泉を代表するグルメスポットとして、地元の食材と伝統的な技術が織りなす真の美味しさを提供し続けています。手打ちそばの技術と新鮮な生わさびの組み合わせは、まさに修善寺ならではの特別な体験であり、訪れる人々に忘れられない食の記憶を残してくれることでしょう。修善寺を訪れた際には、ぜひ立ち寄っていただきたい、地域を代表する名店です。

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