修善寺温泉街に息づく築80年古民家の温もりあふれるファミリーカフェ
修善寺温泉街の桂川から少し歩いた静かな場所に佇む「古民家カフェあまね」は、2020年にオープンした築約80年の古民家を改装したカフェです。地元修善寺出身の谷口まふゆさんご夫婦が、小さなお子さんと一緒に働ける環境を求めて始めたこの店は、「お子様連れ大歓迎」の温かいファミリーカフェとして運営されています。地元食材を使った手作りの体に優しい料理と、古民家ならではの懐かしい雰囲気、そして子どもたちが楽しめる様々な仕掛けで、修善寺温泉を訪れる家族連れや地元の方々に愛され続けている心温まる名店です。
古民家カフェあまねの誕生背景には、店主の谷口さんご夫婦の「子どもがそばにいながら仕事ができる環境で、普通のカフェではなくママカフェをやりたい」という思いがありました。特に二人目のお子さんが生まれた際、子どもとの時間を大切にしたい、一緒に働ける場所にしたいという願いから、修善寺出身という地の利を活かし、地元の美味しいものや魅力を発信しながら地域に貢献したいという想いでカフェをスタートさせました。このような背景があるからこそ、手作りや体に優しいメニューが多く、家族連れにとって安心できる環境が整っています。
店舗は築約80年の歴史ある古民家を丁寧に改装したもので、苔むした庭と生花のような美しい木々に囲まれた修善寺らしい佇まいが印象的です。店内は古民家の造りを活かしながら、レトロモダンな家具や調度品を絶妙にマッチングさせた独特の雰囲気で、一部は谷口さんがDIYで手がけたという温かみのある仕上がりとなっています。畳の座敷席が中心となっており、まるで田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たような懐かしさと安らぎを感じることができる空間です。
あまねの大きな特徴の一つは、庭を眺められる縁側席の存在です。この特等席からは修善寺の四季折々の自然を楽しむことができ、冬にはこたつ仕様になるため、季節を問わず快適に過ごすことができます。川のせせらぎを聞きながら、解放感溢れる窓から修善寺の美しい景観を眺めてのお食事は、都会では味わえない贅沢な時間を提供してくれます。店内の一角には自由に習字を楽しめるスペースも設けられており、旅の思い出に一筆したためる人も多く、店主によると「お客様の作品は保存しており、お店への感謝を伝えるものから目標を書かれる方、時にはクスッとする言葉まで、良きコミュニケーションの場になっている」とのことです。
メニューは地元食材を使った手作りにこだわり、観光客に特に人気なのは修善寺の清流で育った鮎を使った定食類です。「鮎塩焼き定食」(1,600円)、「鮎干物定食」(1,600円)、「鮎塩焼き×鮎飯定食」(1,800円)など種類も豊富で、西伊豆戸田名物の「トロボッチ(メヒカリ)の唐揚げ」(600円)も人気メニューとなっています。修善寺らしいそば・うどんメニューも充実しており、黒米、そば粉、小麦粉を使った自家製麺は他店では味わえない独特の風味が楽しめます。国産小麦と戸田塩を使用した「あまね自家製うどん」は、出汁に名産の椎茸と西伊豆産の鰹節を使用した優しい味わいで、子どもと一緒にシェアしても安心です。
スイーツメニューでは「水信玄」(650円)が特に人気で、修善寺スイーツ総選挙で2位に選ばれた実績もあります。可愛らしい花型で作られた特製水餅と黒蜜、国産きな粉の組み合わせは、ランチの後でもペロリと食べられる絶品スイーツです。「白玉黒蜜きなこ」(550円)はモチっとした食感で食べ応え十分で、藤枝市岡部産の「静岡抹茶」(500円)との相性も抜群です。夏には手作りの「季節のフルーツ酵素ジュース」も提供され、杏子は店の庭に実ったものを使用するという地産地消へのこだわりも感じられます。
あまねの子連れに優しい取り組みは多岐にわたります。店内は全席座敷となっているため、赤ちゃんや小さなお子さんと一緒のママパパもゆっくり過ごすことができ、ベビーカーは入口でお預かりしてもらえます。店の入口には、ご主人が子どもの頃からやりたかったという「駄菓子屋さん」コーナーがあり、10円から購入できる駄菓子が豊富に揃っています。購入して店内で食べることもでき、近所の子どもたちも買いに来るという地域密着の温かい光景が見られます。離乳食の持ち込みも歓迎しており、手作りおやつの販売やテイクアウト可能なおむすびメニューなど、家族連れのニーズに細やかに対応しています。
あまねでは夜営業も行っており、18:00から20:30(ラストオーダー)まで一品料理やお食事を提供しています。お酒の提供もあるため、修善寺に宿泊する際には縁側で夜風を感じながらお酒を楽しむという贅沢な時間も過ごせます。もちろん夜営業でもお子様同伴可能で、家族での夕食利用にも最適です。営業時間は昼の部が12:00から16:00、定休日は月・火曜日(不定休)で、SNSでの最新情報確認がおすすめです。
アクセスは修善寺駅から東海バス「修善寺温泉」行で約7分、終点「修善寺温泉」バス停から徒歩約5分という便利な立地にあります。住所は静岡県伊豆市修善寺3461-10で、支払いはPayPayにも対応しています。予算は2,000円程度で、古民家の雰囲気と地元食材を使った手作り料理を楽しむことができるコストパフォーマンスの高さも魅力です。
伊豆の特産品を活かしたユニークなメニューとして「わさびのおむすび」も注目です。わさびの茎を酢飯に混ぜ、塩漬けされたわさびの葉でくるんだこのおむすびは、わさびと聞くと辛そうに思えますが実際は辛くなく、酢飯と塩漬けわさびの葉の絶妙な味わいが一度食べると恋しくなる美味しさで話題となっています。店内では店主手作りの美しいキャンドルの販売も行っており、お土産としても人気です。
古民家カフェあまねは、修善寺の豊かな自然と地元食材、古民家の温もり、そして家族への愛情が詰まった特別な空間です。子どもから大人まで、誰もが安心してくつろげる環境と、地元の魅力を存分に味わえる手作り料理で、修善寺温泉での思い出をより豊かにしてくれる心温まるカフェとして、多くの人々に愛され続けています。
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