【修善寺】胡々

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修善寺温泉街に息づく手打ち十割蕎麦の名店

修善寺温泉街の竹林の小径入口という絶好のロケーションに位置する「胡々(ここ)」は、2021年4月にオープンした手打ち十割蕎麦専門店です。観光地の中心部でありながら妥協のない本格的な蕎麦作りにこだわり、地元客と観光客の両方から高い評価を獲得している注目の名店として、修善寺温泉散策には欠かせない存在となっています。

店主の五十嵐さんは47歳で蕎麦の道に入り、修善寺の名店「朴念人」で10年間の修行を積んだ後に独立開業を果たしました。37歳で蕎麦作りに本格的な興味を持ち始め、手打ち蕎麦の製麺担当を任されるまでに成長した経歴を持つ職人気質の店主が、「蕎麦本来の香りと味を最優先に追求する」というコンセプトのもと、全国各地から厳選したそばの実を石臼で自家製粉し、一杯一杯に心を込めて提供しています。

店内は総席数14席(カウンター4席、テーブル10席)というこぢんまりとした造りながら、オープンキッチン設計により店主との対面コミュニケーションが楽しめる清潔感のある和モダンな空間となっています。蕎麦を打つ場所に人形を配置し、日輪刀を装飾として展示するなど、職人気質とのギャップを生む遊び心ある内装も印象的で、訪れる人々に親しみやすい雰囲気を提供しています。

胡々の最大の特徴は、石臼挽き自家製粉による細挽き(十割蕎麦)と粗挽き(九一蕎麦)の選択が可能な点です。手打ち十割そばは1,000円、粗挽きそば(九一そば)は1,200円という価格設定で、蕎麦本来の香りと風味を重視するため冷たい蕎麦のみを提供しています。地元駿河湾産の生桜えびを使った「生桜えびかき揚げせいろ」(1,650円)は特に人気が高く、新鮮な生わさびと合わせて味わう逸品として多くの常連客に愛されています。

営業形態は昼間は蕎麦中心、夜は蕎麦懐石コースと日本酒を提供する二部制という独特なスタイルを採用しています。昼の営業時間は11:00から売切次第終了、夜営業は17:30から20:30まで(金・土のみ、日~木は要予約)となっており、火曜日が定休日です。人気店のため昼食時間には20分程度の待ち時間が一般的で、早い時間での売り切れも珍しくないため、早めの来店をおすすめします。

店舗の立地も胡々の大きな魅力の一つです。修善寺温泉街の奥、竹林の小径入口という修善寺観光の中心部に位置し、独鈷の湯や修禅寺から徒歩圏内という抜群のアクセスを誇ります。専用駐車場4台(無料)が店舗斜向かいの砂利エリアに完備されており、温泉街散策との組み合わせに最適な立地条件が整っています。修善寺温泉の主要観光スポットを巡る際の食事処として、多くの観光客に重宝されています。

メニューには蕎麦の実を炒って味噌と和えた「そばみそ」(300円)や「ごま汁せいろ」(1,200円)など、他店では味わえない独創的な一品も用意されています。夜営業では蕎麦懐石コースや厳選された日本酒とのペアリングも楽しめ、時期に応じた各産地そばの実の使い分けや、どろどろタイプの本格的な蕎麦湯の提供など、蕎麦への深いこだわりが随所に感じられます。

支払いは現金決済のみとなっており、英語メニューも完備されているため外国人観光客にも対応しています。食べログで3.37(58件)、Googleマップで4.3(121件)という高評価を維持し、蕎麦の香りと風味の豊かさ、生桜えびかき揚げの絶品ぶり、竹林の小径という絶好の立地、店主の気さくな人柄などが評価のポイントとして挙げられています。

胡々は「観光のついでではなく、ここを目指して来てもらえる店」を理念とし、地元の蕎麦業界でのネットワークも広く、修善寺温泉街全体への貢献を意識した経営で地域コミュニティとの関係も良好です。修善寺を訪れた際には、竹林の小径散策と合わせてぜひ立ち寄っていただきたい、本格的な手打ち蕎麦を味わえる貴重な名店です。

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