【修善寺】茶房 吾輩

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漱石ゆかりの地で味わう本格茶房

修善寺温泉街に2025年1月31日、装いを新たに移転オープンした「茶房 吾輩」は、夏目漱石の名作「吾輩は猫である」から店名を取った、猫好きの夫婦が営む心温まるティースタンドです。修善寺が漱石ゆかりの地であることに着想を得て名付けられたこの店は、地元伊豆・富士山麓産の茶葉と抹茶にこだわった本格的なお茶体験と、地元食材を活かした創作料理で多くの人々を魅了しています。

店の最大のこだわりは、地元産の厳選された茶葉です。煎茶とほうじ茶には修善寺の老舗茶園「荘康園」の茶葉を、抹茶とほうじ茶粉末には富士山麓で碾茶製造を手掛ける「富士山茶株式会社」の製品を使用しています。特に富士山茶株式会社は、静岡県東部地域で唯一の碾茶製造会社として知られ、抹茶の元となる碾茶の品質の高さは折り紙付きです。店主は実際に工場見学を行い、生産者の働く姿を間近で見ることで、お茶への理解と感謝を深めています。

抹茶は一杯一杯を丁寧に茶筅で点てて提供され、その美しい緑色と芳醇な香り、まろやかな味わいは本格的な茶道の世界を身近に感じさせてくれます。煎茶やほうじ茶も、茶葉の持つ本来の風味を最大限に引き出す丁寧な淹れ方で提供され、静岡県が誇る日本一のお茶どころの真価を味わうことができます。お茶と一緒に楽しめる和菓子や洋菓子も用意されており、茶葉の風味を邪魔しない上品な甘さが特徴です。

移転リニューアルに伴い、フードメニューも大幅に充実しました。特に注目すべきは「チキントマトカレー」で、付け合わせの野菜で味変ができるおしゃれなカレーライスとして人気を集めています。スパイシーでありながらまろやかな味わいは、幅広い年齢層に愛される仕上がりです。さらに、店主の奥様のご実家で栽培された修善寺原木しいたけを使った「修善寺原木しいたけポタージュ」は絶品で、濃厚でありながら優しい味わいが多くの人を感動させています。

店内の雰囲気も魅力の一つです。店主自らが手掛けた内装は、壁の色に「抹茶のお粉」という名前の塗料を使用したグリーンで統一されており、温かく落ち着いた空間を演出しています。猫好きの夫婦らしく、店内には猫をモチーフにした装飾が随所に配置され、訪れる人々を優しく迎えてくれます。オープンスペースの設計により開放感があり、修善寺温泉街の散策の合間にほっと一息つける癒しの空間となっています。

新店舗は伊豆市修善寺769-3に位置し、修善寺温泉街から虹の郷方面へ向かう交差点のすぐそばにあります。以前のレンタルスペースmost 8092での営業から独立店舗となったことで、より充実したサービスと落ち着いた環境でお客様をお迎えできるようになりました。修善寺温泉バス停からは徒歩約2分という便利な立地で、観光の合間に気軽に立ち寄ることができます。

営業時間は10時から18時(ラストオーダー17時)で、ランチタイムは11時から終わり次第終了となっています。定休日は不定休のため、訪問前に確認することをおすすめします。駐車場は店舗前と道路を挟んだ砂利の敷地に1台分が用意されており、空いていない場合は徒歩2分の御幸橋駐車場(500円/日)を利用することができます。

店主の想いは、修善寺を訪れる観光客はもちろん、地域の人々にも気軽に立ち寄ってもらい、笑顔がつながる場所にしたいというものです。静岡県が日本一のお茶どころであることを誇りに、茶房吾輩からお茶の魅力を多くの人に伝えたいという熱い思いを持って営業されています。

かつてmost 8092で営業していた頃から人気だった地元産茶葉を使ったドリンクメニューに加え、新たに充実したフードメニューにより、より幅広いシーンでの利用が可能になりました。朝の散歩後のモーニング茶から、ランチタイムの創作カレー、午後のティータイムまで、一日を通して楽しめるカフェとして生まれ変わっています。

どんこ椎茸などの地元特産品の販売も行っており、修善寺の味を自宅に持ち帰ることもできます。また、17時のラストオーダー間際でも快く受け入れてくれる温かいおもてなしは、多くの観光客に感謝されています。

「茶房 吾輩」は、修善寺の文学的な歴史と現代的なカフェ文化を融合させた、この地ならではの特別な空間です。漱石ゆかりの地で、地元の恵みを活かした本格的なお茶と創作料理を楽しみながら、猫好きの夫婦の温かなおもてなしに包まれる時間は、きっと修善寺旅行の素晴らしい思い出となることでしょう。静岡茶の真の美味しさと、地域愛に満ちた手作りの味を、ぜひこの小さな茶房で体験してみてください。

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