千年の伝統工芸が蘇る学びと体験の拠点
修善寺温泉のど真ん中、修禅寺や独鈷の湯のほど近くに2024年1月にプレオープンした「SHUZENJI WASHI LABORATORY」は、修善寺紙谷和紙工房の新店舗として、約1000年の歴史を持つ修善寺紙の魅力を現代に伝える展示&ショップ施設です。かつて幕府の御用紙として使われ、『紫式部日記』や『平家物語』にも登場し、源頼朝の決起文にも使われたとされる「修善寺紙」の製作工程や歴史を、使用する道具や原材料とともに分かりやすく展示しています。明治末期に途絶えた技術を有志によって受け継ぎ、令和の時代に本格復活させた貴重な伝統工芸を間近で学べる貴重な施設です。
ミュージアムゾーンでは、修善寺紙の奥深い歴史と和紙の長い製造工程が学べる展示コーナーが設けられており、原材料が工程ごとに変化する姿を実際の道具とともに見学できます。修善寺紙の代表的な原料である「ミツマタ」は他の和紙原料と比べて繊維が短いため、やわらかくツヤのある紙となり、紙色はやや黄色みを帯びていることから、当時は「修善寺色好紙(いろよしがみ)」とも呼ばれていました。墨のにじみが少なく筆のすべりが良いため書きやすい紙として重宝され、その品質の高さを物語っています。
ショップゾーンでは、修善寺紙を使ったハガキなどの和紙製品をはじめ、アクセサリーや和紙の原材料「ミツマタ」を使ったアロマディフューザーなど、ここでしか手に入らない修善寺ならではの一品が多数展開されています。また、60分間の和紙漉き体験コースも開催されており、修善寺紙の歴史レクチャーから始まり、和紙作りの工程説明、実際の和紙漉き体験、和紙と洋紙の違いについての学習まで、充実した内容で修善寺の伝統工芸を体感できます。原材料となるミツマタやコウゾの栽培から行うこだわりの工房が、先人たちの技術の集大成を現代に伝える特別な空間となっています。
基本情報
住所 |
静岡県伊豆市修善寺937-9 |
電話番号 |
050-3699-4284 |
営業時間 |
11:00〜16:00 |
定休日 |
不定休 |
交通アクセス |
電車:伊豆箱根鉄道「修善寺駅」からバスで約10分、「修善寺温泉」バス停下車、徒歩約6分 車:修善寺駅より6分 |
駐車場 |
なし |
公式サイト |
SHUZENJI WASHI LABORATORY |
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