【伊豆市】土肥神社

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古代の樹木に抱かれた祈りの聖地

静岡県伊豆市にある土肥神社は、豊御玉命（とよみたまのみこと）を主祭神とし、相殿に益田別命を祀る歴史ある神社です。ここは伊豆水軍の大将、富永山城守により創建され、地域の総鎮守社として古くから人々の信仰を集めてきました。

神社の境内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが、推定樹齢1000年以上の巨大なクスノキです。このクスノキは高さ約16m、幹周りは約11mにも達し、その圧倒的な存在感に自然のパワーを感じます。また、このクスノキはイヌマキの木と寄り添うように成長しており、二つの木の間には注連縄が張られ、縁結びや学業成就、商売繁盛などを祈願するパワースポットとしても知られています。

境内には、切込み接ぎの技法で築かれた美しい石垣や、1958年に再建されたコンクリート造の社殿があります。社殿の前には、ユニークな狛犬が鎮座しており、その足元にはそれぞれ異なる物が配置されています。これらの狛犬も見どころの一つです。

土肥神社は、秋に開催される例大祭が特に有名です。この祭りでは、屋台の曳き廻しや土肥太鼓、流鏑馬を模した神事などが行われ、地域一帯が賑わいに包まれます。神社の広場は普段は駐車場として利用されていますが、祭りの時期には一変して華やかな舞台となります。

土肥神社は、自然の豊かさと歴史の重みが感じられる場所で、訪れる人々に深い感動を与えます。伊豆市を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

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