源頼朝挙兵で討たれた山木兼隆が創建
香山寺は、久寿元年(1154年)に平安時代末期の伊豆国目代・山木判官兼隆によって創建された臨済宗建長寺派の寺院です。御本尊は千手観音菩薩。山木兼隆は治承4年(1180年)8月17日、源頼朝が平家打倒の旗揚げをした際に最初に討ち入られた人物として歴史に名を残しています。頼朝が守山八幡宮で平家追討を祈願した後、夜陰に乗じて数十騎の兵で山木館を襲撃し、兼隆を討ち取りました。この出来事が鎌倉幕府草創の第一歩となり、古代から中世へと時代が転換する治承・寿永の乱における重要な舞台となりました。
境内には山木兼隆の供養塔があり、山を背にした立地から山木地区を一望することができます。鎌倉時代中期には荒廃しましたが、元徳2年(1330年)に足利尊氏の祖父・足利家時が七堂伽藍を整備して復興しました。その後、室町時代を経て戦国時代には再び荒廃し、後北条氏の祖である北条早雲や韮山城主・内藤信成などの庇護のもと、再興を繰り返してきました。山門は明治時代初期の韮山県庁のアーチ型石造りの門を移設したもので、歴史の重層性を感じさせる風格があります。
境内は心地よい静けさに包まれ、合掌一礼して参拝すると安心と様々な気づきが得られる場所です。坐禅会や写経会も定期的に開催され、禅の教えに触れることができます。山木兼隆館跡は香山寺の向かいの丘にあり、この辺り一帯が兼隆の屋敷だったと伝えられています。源頼朝挙兵関連の史跡が周辺に点在しているため、一日かけてゆっくり巡ることで、鎌倉幕府成立へと続く歴史ロマンを存分に味わえるでしょう。
基本情報
料金 |
無料 |
住所 |
静岡県伊豆の国市韮山山木868-1 |
電話番号 |
055-949-2905 |
営業時間 |
24時間 |
定休日 |
無休 |
交通アクセス |
電車:伊豆箱根鉄道「韮山駅」から徒歩約31分 車:伊豆長岡駅より12分 |
駐車場 |
あり |
公式サイト |
香山寺 伊豆の国市韮山山木 |
マップ
このスポットの近くの飲食店
このスポットの近くでできること(観光)
このスポットの近くでできること(体験)
このスポットの近くにある宿泊施設
この地域のおすすめ土産
記事が見つかりませんでした。
このスポットの近くの日帰り温泉
記事が見つかりませんでした。